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2005.11.06

日本チームが強くなった理由

シーズンも終わり試合のない時期となりました。最近は室内プールも増えてきましたので、オフといえども来シーズンに向けてのトレーニングに励んでいるチームも多いと思います。
この秋は、日本体育学会、水泳水中運動学会で、ゲーム分析の発表します。
内容は、福岡、バルセロナ、モントリオールにおける科学研究とオメガ社のデータを利用したチームパフォーマンスの構造分析、そしてその結果から実力差によってどんな違いがあるか、日本チームが3大会でどのように変わっていったか、それぞれのチームの特徴などを分析したものです。わかりやすくいえば、「データ解析からチームの攻撃や防御の特徴を比較してみる」ということです。
チームパフォーマンスの構造は、
(F1)退水守備能力
(F2)カウンターアタック攻撃能力
(F3)センターでの退水誘発と攻撃能力
(F4)センター攻撃能力
(F5)アクション攻撃能力
(F6)フィールドでの退水誘発能力
(F7)ゴールキーパー能力
となりました。(アクション攻撃にはカットインとミドルシュートが含まれます)
さて、日本チームが福岡大会からモントリオールにかけてどのように変わっていったのか?そして今後の課題は何なのか?
1)福岡大会では、カットイン攻撃とカウンター攻撃が主な攻撃パターンであった。
2)モントリオール大会に向けてフローター攻撃が向上した。
3)フローターシュートもであるが、特に退水誘発力が向上した。
4)そして、誘発後の退水時攻撃力が向上した。このようにカットインによる仕掛けよりも、フローターで退水を奪いセットで攻撃するパターンに変化した。
6)しかし、退水時の守備能力が今後の課題である。
今のところ、データからは以上のように分析結果が出ています。ご意見ご感想をどうぞ。

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コメント

先日はモントリオール世界選手権の教材用のDVDを送っていただきありがとうございました。
リストに「多くの水球ファンにもお目にかけたいと思っています」と書いてくださっていたので、水球関係者ではない、全くの素人ですが、安心して申し込むことができました。ありがとうございます。

男子決勝、3決、準決勝、準々決勝の一部をビデオ観戦していて一番印象に残ったのはゴール前のポジション争いのすごいことです。
世界レベルの本気の戦いはすごいのですね。
怪我をしている選手がいるのではないかと思うほど、退水やオフェンスファールになることを恐れてもいないように見えました。
ゴール前で退水がおきるのは当たり前で、そうなってからが勝負というのが主な試合展開になっていました。
洲先生の分析でフローターの退水誘発力が向上して、そして誘発後の退水時攻撃力が向上したという結果は、日本が世界のトップレベルの攻撃パターンをこなせるようになってきたということでしょうか。

私はこのように激しいセンターでのプレーに日本チームがどのような対処をしているか興味を感じましたので、日本が大健闘したアメリカ戦について、どの選手が何回ゴール前でプレーしているか数えてみました。
撮影スタッフの方が吹き込んで下さっているキャップナンバーなどをたよりに、私が判る範囲で数えましたので、これが全てではありませんが、次のようになりました。

フローター
星合選手 8回   青柳選手 3回   塩田選手 3回   永田選手 1回

センターバック
青柳選手 5回   永田選手 5回   小林選手 3回   田中選手 3回   長沼選手 1回   佐藤選手 1回

スターティングメンバー総動員でプレーしていたのですね。

また日本が4得点したそれぞれのシーンはすべてとてもすばらしいもので、次のようでした。

1点目
青柳選手がセンターで退水をとる。
田中選手、永田選手、塩田選手と速いパスで塩田選手が左サイドから左ぎりぎりにシュート。

2点目
長沼選手がフィールドで退水をとる。
青柳選手が右サイドから高く体を浮かせたまま左に大きく移動していきディフェンスをかわしてシュート。

3点目
塩田選手がセンターで退水をとる。
青柳選手のアシストで星合選手がゴール。

4点目
カウンター攻撃で青柳選手とゴールキーパーが1対1になり、高さと迫力のあるシュートでゴール。

どれを見ても決勝に残ったチームに混じってプレーしても通用するように思えました。

ディフェンスではここは左手ではなく右手を上げてくれていたら・・・・・と瞬時の判断の難しさを感じとりながら、少し噛み合わないところがあるのも感じました。

水球は泳ぎと球技と格闘技の要素があり、また水中の無重力の世界の中で水をうまくしっかり捕らえてバランスを保たないといけない、とても難しい競技だと思います。
その分研究しがい、練習しがいがあると思います。
観戦する方も見所がいっぱいあり、とても面白い競技です。

研究をかさね実践できるよう模索し続ける事で、日本はもっともっと強くなれると思います。

体の大きさで不利になるところがあったとしても頭と体の使い方は無限です。
水球日本、頑張ってほしいです。  水球ファンより

投稿: 大橋久美子 | 2005.11.14 16:44

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